手首の痛みの原因

文責:院長 柔道整復師 日笠 雄一

最終更新日:2024年05月08日

1 原因は様々

⑴ 原因として挙げられることが多いのは腱鞘炎

手首の痛みというと、腱鞘炎というイメージを持たれる方が少なくないかもしれません。

 腱鞘炎は親指の使い過ぎによって、手首にある腱のうち親指を動かす腱のまわりに痛みや腫れなどが生じるもので、手首の親指側が痛むのが特徴です。

 進行すると、親指を使わなくても痛むようになったり、手首の腫れや熱っぽさが生じたりするようになります。

 では、親指の使い過ぎに心当たりがなかったり、手首の親指側ではない箇所が痛んだりするという場合は、何が原因なのでしょうか。

⑵ その他の原因

 転倒した際に手をついてから手首が痛むという場合には、手首の骨折が疑われます。

 また、バドミントンやテニスなど、ラケットを使うスポーツをする場合は、手首の靭帯や腱、軟骨などを損傷している可能性があり、雑巾を絞ったりペットボトルのふたを開けたりなどの手首を捻る動作で痛みが出るのが特徴です。

 他にも、骨の血流障害や手指の関節の変形なども考えられます。

2 手首の痛みへの一般的な対応

手首が痛む場合には、湿布を貼ったり痛み止めを服用したりすることが一般的です。

また、炎症を抑えるために注射したり、場合によっては手術したりすることがあります。

 軽度の場合は、手首を安静にするようにしたり、温めたりすることで、痛みや腫れなどの改善がみられることもあります。

3 当院での対応

⑴ 丁寧な検査で原因を見極めます

 原因によって適切な対応は異なるのですが、まずは何が原因で手首の痛みが出ているのかを判断するために検査を行います。

 当院では、施術前の検査に力を入れており、エコーやモアレ三次元検査測定といった方法で、筋肉の凹凸や腱、靭帯などの様々な組織の状態を確認しています。

 もちろん、骨の状態を確認することもでき、レントゲンには写りづらい小さな骨折が見つかる場合もあります。

⑵ 個々に合わせた施術・アドバイスで根本改善を目指します

 手首の腱や筋肉、靭帯に原因がある場合には、まずは安静にしつつ、冷やしたり、痛みの緩和に効果のある電気を用いた施術を行ったりして、痛みを取り除いていきます。

 同じ原因だったとしても、一人一人手首の状態は異なりますので、状態を見極め、それぞれの方に合わせた施術を行います。

 根本的な改善を目指すためにも、手首を酷使するような習慣がある場合には、どうすれば再発を防げるのか、日常生活ではどのような点に注意すればよいのか等についてもアドバイスさせていただきます。

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